「 月別アーカイブ:2014年06月 」 一覧
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ブルックリンのウイスキーSTARTUP【KINGS COUNTY DISTILLERY】
2014/06/27 newyork
私が”コンフォート”と言われる街ニューヨーク州ブルックリンを知ったのは2013年のことだったと記憶している。当時、自由大学の授業を受講していた際に読んでいた「中身化する社会 (星海社新書)」という本の講演会に参加した際に知った言葉と概念だった。その著書の中で”コンフォート”とは 単に「快適」を示すものではなく、衣食住すべてにおいて、「本質的だからこそ心地が良い」ことを意味するものへと変容していると言えるだろうか。 と書かれおり、菅付さんは講演の中でブルックリンに訪れた際の発見について語っていた。特にブルックリンをはじめとしたニューヨーク州では「コンフォート」という考え方がファッションや食事、また広く広告にまで影響を与えているのだと。今ではいくつもライフスタイル紙が出版されているが、当時の自分にとって”ライフスタイル”という言葉自体が真新しく、響く言葉だった。 このサイトを運営してからも頭の隅ではブルックリンに訪れたいなとはずっと思っていたことと、ちょうど良い機会があり一年越しに訪れることができた。訪れた場所や発見したこは随時記事にしていこうと思う。今回は「Kings County Distillery」というウィスキーの蒸留酒メーカーについてご紹介する。 KINGS COUNTRY DISTILLERY Kings County Distilleryはニューヨーク州ブルックリンのウィリアムズバーグ地区にて、たった30平米の面積で製造販売をおこなっているベンチャー企業だ。運営を行っているのはColin SpoelmanとNew Yorkマガジンの編集者であるDavid Haskellの2人。2010年に創設されニューヨークではじめての蒸留酒製造所になる。moonshineやbourbonをはじめとした数多くの製造をおこなっているとのこと。近年ニューヨーク州での酒類製造に関する規制緩和により、マイクロ蒸留酒製造所と呼ばれる小規模な製造所が少しずつ増え、クラフトビールなどが盛り上がりをみせていることは耳にしたことがあるのではないだろうか。 Kings County Distilleryではニューヨーク州北部のFinger Lakesで有機栽培されたウイスキーの原料を使用し「地産地消」を大切にしている。Kings County DistilleryのMoonshineはウイスキーに使用するトウモロコシの80%以上をニューヨーク州内で製造されたオーガニックなものを使用しているし、Bourbonについても同様、ニューヨーク州内で作られたトウモロコシと大麦が主に使われている。商品の販売先はブルックリン近隣を中心としており、私は実際に蒸留所隣のウイスキー販売店で手に入れた。 樽での熟成期間が短いMoonshineと呼ばれているウィスキーと樽で熟成させるBourbonの二種類がメインとなっている。小さめの瓶で販売されており、ラベルもとてもシンプルでスタイリッシュだと感じた。味は風味が強く飲みやすく洗練されている印象だ。Bourbonは、小さな樽から作られる甘くカラメルオーク樹液により新鮮でバランスのよい薫りと、バニラやキャラメルのような風味が特徴。12ヶ月間という期間ながらしっかりとした味わいが人気となっている。 KINGS COUNTRY DISTILLERY
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50年分の歴史を聞く「TO THE BAR」カクテルのお店バッカス
2014/06/16 syoin_jinjya
カクテルのお店「バッカス」は、三軒茶屋から3駅にある松陰神社駅から徒歩1分の場所にあります。白い看板が目印で、昭和のレトロな雰囲気は外からも感じることができます。今回、私は友人の紹介で一人でバッカスを訪れたのですが、昭和35年創業のお店のレトロな雰囲気や、マスターから聞く東京の街や文化の話はとても興味深く、今では何度か訪れる場所になってしまいました。そんなカクテルのお店「バッカス」についてお話してみます。 バーは辛い時に訪れる所なのか お恥ずかしながら小心者の私は、いわゆる”BAR”と聞くと少なからず「うっ」となってしまいます。敷居が高いというか値段も高いのではないかと。そう思いながら、めったな事がなければバーには行きませんし、もちろん一人で行くこともなかったです。今回カクテルのお店バッカスに訪れたのは、元々友人から「昔の話が聞けて面白い」とおすすめされたのがキッカケでした。実際に何度か訪れて思うのは、自分の中でのバーのイメージが変わったように思います。もちろんマスターの気づかいで居心地よくしてくれているのもありますが、マスターから見た東京や街の変化の話が「バーって辛くなった時に一人で訪れるではなく、マスターの話を聞きにいく場所でもいいんだ」と知れたことが大きいです。 50年分の歴史とマスターと バッカスは松陰神社駅の沿線を若林駅方面に少し歩くと見えてくる白い看板が目印です。お店の外から中を見る事ができないため、少し入りづらいかもしれません。中に入ってみるとカウンター席が10席程度並んでいて、入って向かいにマスターがいます。昭和35年から創業しているため、とても雰囲気はレトロです。いわゆる六本木にあるようなバーのイメージとは少し違うかもしれません(間違っていたらすいません。)。面白いのが左手には水槽の中にフナが2匹飼われているのですが、そのサイズは鯉並みに大きいのです。話によるとマスターが多摩川で昔(数10年前)に釣ってきたフナだそうで、そのフナも長年世田谷に住んでるんだと。笑 バーでのお酒の頼み方 カクテルのことがほとんど分からない私は、マスターにどういったお酒が飲みたいかを伝えると適当なお酒を作ってくれます。私が訪れた際は「甘みがあってスッキリしたものがいいです」とだけ伝えると、マスターが「わかりました」とシェイカーを振ってくれます(何度聞いても忘れてしまいます)。たまたま隣にいた方が無類のバー好きで、かれこれ10年前にバッカスを訪れたそうです。そんな無類のバー好きの方にも支持されるからこそ50年も残り続けるんだろうなと感慨深く思いました。もちろんお酒のことは全く分からない部類なのですが、珍しいお酒も置いてあるらしく「このお酒はフランスで一時期生産中止になったんですよ。幻覚が見えるとか笑。良くないハーブが使われていたんでしょうね。今はそんなことはないですが。」といったような、思わず「へー!」と言ってしまう話が聞けます。お酒のことを詳しいのはかっこ良いと思ってしまいました。 さいごに バッカスに訪れたくなる理由は、やはりマスターから話を聞くことが面白いんだと分かりました。日頃年齢が近い人といることが多く、また昭和時期の話を聞く機会はほとんどないので、例えば、昔の東京がどういった街だったのかを知る事ができる機会というのは多くはありません。古来より年長者は知恵者として重宝されてきたと言いますし、文化や歴史は代々語り継がれていくものだと思います。教科書や本で学ぶよりも、今の自分には話を聞くことがとても斬新で学びが多い場所だと分かります。またこれからも時々訪れようと思います。皆さんも是非。 東京都世田谷区若林3丁目19-6
