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50年分の歴史を聞く「TO THE BAR」カクテルのお店バッカス

   

カクテルのお店バッカス

カクテルのお店「バッカス」は、三軒茶屋から3駅にある松陰神社駅から徒歩1分の場所にあります。白い看板が目印で、昭和のレトロな雰囲気は外からも感じることができます。今回、私は友人の紹介で一人でバッカスを訪れたのですが、昭和35年創業のお店のレトロな雰囲気や、マスターから聞く東京の街や文化の話はとても興味深く、今では何度か訪れる場所になってしまいました。そんなカクテルのお店「バッカス」についてお話してみます。

バーは辛い時に訪れる所なのか

お恥ずかしながら小心者の私は、いわゆる”BAR”と聞くと少なからず「うっ」となってしまいます。敷居が高いというか値段も高いのではないかと。そう思いながら、めったな事がなければバーには行きませんし、もちろん一人で行くこともなかったです。今回カクテルのお店バッカスに訪れたのは、元々友人から「昔の話が聞けて面白い」とおすすめされたのがキッカケでした。実際に何度か訪れて思うのは、自分の中でのバーのイメージが変わったように思います。もちろんマスターの気づかいで居心地よくしてくれているのもありますが、マスターから見た東京や街の変化の話が「バーって辛くなった時に一人で訪れるではなく、マスターの話を聞きにいく場所でもいいんだ」と知れたことが大きいです。

50年分の歴史とマスターと

バッカスの玄関

バッカスは松陰神社駅の沿線を若林駅方面に少し歩くと見えてくる白い看板が目印です。お店の外から中を見る事ができないため、少し入りづらいかもしれません。中に入ってみるとカウンター席が10席程度並んでいて、入って向かいにマスターがいます。昭和35年から創業しているため、とても雰囲気はレトロです。いわゆる六本木にあるようなバーのイメージとは少し違うかもしれません(間違っていたらすいません。)。面白いのが左手には水槽の中にフナが2匹飼われているのですが、そのサイズは鯉並みに大きいのです。話によるとマスターが多摩川で昔(数10年前)に釣ってきたフナだそうで、そのフナも長年世田谷に住んでるんだと。笑

バーでのお酒の頼み方

カクテルのことがほとんど分からない私は、マスターにどういったお酒が飲みたいかを伝えると適当なお酒を作ってくれます。私が訪れた際は「甘みがあってスッキリしたものがいいです」とだけ伝えると、マスターが「わかりました」とシェイカーを振ってくれます(何度聞いても忘れてしまいます)。たまたま隣にいた方が無類のバー好きで、かれこれ10年前にバッカスを訪れたそうです。そんな無類のバー好きの方にも支持されるからこそ50年も残り続けるんだろうなと感慨深く思いました。もちろんお酒のことは全く分からない部類なのですが、珍しいお酒も置いてあるらしく「このお酒はフランスで一時期生産中止になったんですよ。幻覚が見えるとか笑。良くないハーブが使われていたんでしょうね。今はそんなことはないですが。」といったような、思わず「へー!」と言ってしまう話が聞けます。お酒のことを詳しいのはかっこ良いと思ってしまいました。

さいごに

バッカスに訪れたくなる理由は、やはりマスターから話を聞くことが面白いんだと分かりました。日頃年齢が近い人といることが多く、また昭和時期の話を聞く機会はほとんどないので、例えば、昔の東京がどういった街だったのかを知る事ができる機会というのは多くはありません。古来より年長者は知恵者として重宝されてきたと言いますし、文化や歴史は代々語り継がれていくものだと思います。教科書や本で学ぶよりも、今の自分には話を聞くことがとても斬新で学びが多い場所だと分かります。またこれからも時々訪れようと思います。皆さんも是非。

東京都世田谷区若林3丁目19-6

 - 松陰神社前

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