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日本のピラミッド?巨大な地下神殿!大谷石採掘場跡

      2014/06/27

大谷石採掘場跡地

大谷石採石場跡地とは

大谷は栃木県宇都宮市の西部に位置する大谷町付近一帯で採掘される「大谷石」で知られら街です。大谷石は重量が軽く石質がやらかく加工が容易なことから、古くから家の石垣や階段などに利用されてきました。また旧帝国ホテルも大谷石をもとに設計されていることも有名です。一時期は数100もの企業が採掘に従事していたようですが。最近ではめっきり採掘を行う企業も減り町の産業としてはほそぼそとしているようです。今回栃木出身の友人が採掘を行う企業と知り合いということもあり、採掘場の地下空間がとても神秘的ということを聞きつけ案内してもらいました。

大谷採掘場を案内

大谷の採掘場のアクセス

大谷までのアクセス

都内から宇都宮市大谷石採石場までは、東北自動車道で北上し鹿沼ICから一般道で向かいます。週末になると混み合う山梨や群馬とは違い比較的渋滞も少なく早ければ2時間〜3時間程度でつく事ができます。

大谷町に着くとところどころに突起した岩場が目につくようになり、岩場ごとに大きな四角い穴が空いている風景を見る事ができます。石質が柔らかいことから石仏を各所でみることができます。

採掘場入り口

大谷の見所

大谷の採掘場の見所としては、やっぱり神秘的な地下空間だと思います。現在も採掘は行われていますが、跡地は資料館として一般に公開されており誰でも入館料さえ払えば入ることができます。地上から徐々に地下に入るにつれ冷え冷えとしてきます。ちょうど12月だったので外気に比べても一段と寒い場所でした。最下層までおりると、エジプトのピラミッドの中のような空間が広がっていました。結構感動します。

まず入り口から階段を降りていくと、若干斜めに掘り下げられた空間が広がっています。一定間隔で大きな柱が残っており地盤沈下が起きないために等間隔で仕切られています。この地下空間は時代によって様々な活用がされており、嘗ては戦闘機の隠し場所として、現在はバンドのライブイベントなどにも利用されているとのことです。

大谷石採掘場の全体

採掘の歴史

手掘りと機械

江戸時代から採掘がはじまった当初はもちろん機械などはなく、すべて手掘りで進められました。こちら写真は手掘りと機械堀りが両方見られる場所です。※下のざらざらしたところが手掘りで、縦に深く入った線が機械によるもの

最近注目されているのはゼオライトといわれる成分です。大谷石を近くで見ていると石から綿毛のようなものが生えています。このゼオライトは最近では放射能を吸収する素材として注目され始めています。出入り口は石壁面を間近で見る事ができるのでゼオライトを確認してみてください。

大谷石採掘場の出口付近


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 - 栃木県

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